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中根東八幡社神楽


古びたテープしか残っていない神楽を、オリジナルな形で再興しようと考えてスタートしたものの、笛の音階自体が平均律とはまるで異なっているために、「まず、これは笛を作ることから始めないといけない」という結論に達しました。また、将来、多くの吹き手を集めて賑やかにやろうとするのなら、コストの安い塩ビ水道管で笛を自作するのが手っ取り早いと考えました。

ただ、実際に作るといっても、独自の音階の笛を作るわけですから、市販のドレミ調や唄物の笛が見本になるわけではありません。そこで、水道管で作った笛全体の長さを変えたり、指穴の位置や大きさを変えたり、いろいろ試行錯誤を繰り返しながら実験をしてみました。何と言っても、4mの水道管(約400円)で10本ぐらい笛が出来てしまいますから、何度でも実験ができます。

以下のページに、この実験の成果が書かれています。最初は、ちょっとデータを集めたら、すぐに予定した笛の製作に取り掛かるつもりだったのですが、性格が凝り性なので、理論的な考察もいろいろ加えてみました。そんなことをしているものだから、ちっとも先に進みません。

音程に関する実験で、「・、鳴管として有効な気柱の長さ」を「唄口の中央から指孔の管頭側エッジまでの距離」としていましたが、そうではなくて「唄口の管尻側エッジから指孔の管頭側エッジまでの距離」と考える方が正しいようです。現在、書き換え作業中のため、その2つが混在していますので注意してください。

現在、作業中です。 =  は完成したデータ、はまだ移行前の古いデータ

 塩ビ水道管の音響学
 筒音の音程 (管の長さと内径による影響)  指孔の音程 (唄口から栓までの距離によるる影響)
 指孔の音程 (指孔の位置と管の内径による影響)  指孔の音程 (指孔の基本的な音程の検討)
 指孔の音程 (指孔の大きさによる影響)  大甲と3倍音の研究
 指孔の音程 (指孔の位置と指孔間距離による影響)  共鳴と開口端補正の関係
 指孔の音程 (第1孔から管尻までの距離によるる影響)  水道管横笛と普通の篠笛の違い

 いろいろな横笛の分析、塩ビ水道管横笛の設計
 古典調の篠笛  唄物の篠笛  周波数から音程を求める式
 宮流神楽笛  C管ドレミ調  六本・七本・八本調子 (ドレミ調)
 8本調子古典調  

 塩ビ水道管横笛の作成
 作成手順のすべて  誰でもすぐ音の出せるストローアダプター

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