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能管内径の部分的変化による音程への影響 (下塗りの予備実験)


 目的と方法

実際に竹で能管を作る場合は、下塗りのちょっとした差で、音程がかなり変化します。ですから、下塗りを塗っては研ぎ、塗っては研ぎ、試行錯誤で完成に近づけて行くわけですが、「どのように塗ったり研いだりしたら、どのように音程が変化するのか」がはっきりしていないと、塗りや研ぎの方向性がわかりません。

そこで、内径15mmのアクリル管で笛を作り、厚さ1.0mmと0.5mmのゴムシートを使ってのどを入れ、ゴムシートを移動させたり、追加したり取り除いたりして、人工的に「塗り・研ぎ」の状態を作り出し、どのような音程変化が起こるのか実験してみました。
もちろん、1回の「塗り・研ぎ」で内径が1mmも変化することは無いでしょうから、ここまでドラスティックな音程変化は起きませんが、方向性を見るのには重要なデータだと思います。

データは、ベーシックな状態のアクリル管能管に、それぞれの内径変化を起こしたときに、各指孔の音程がどのように変化するのかを、半音の何%かという単位で表してあります。X軸は、指孔番号を表し、0は筒音です。


 のど部分の内径の変化 (細くする)

















 のど部分の内径の変化 (広くする)















 唄口部分の内径の変化 (細くする)









 指孔部分の内径の変化 (細くする)




























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